ネット彼女だけど本気で好きになっちゃダメですか? 感想(ネタバレあり)
ネット彼女だけど本気で好きになっちゃダメですか?
(著:烏川さいか イラスト:シロガネヒナ 発行:MF文庫J)
はじめまして、沙月です。私は「ネトカノ」をTwitterで見かけて、試し読みしておもしろそうだなーと思って買ったんですよ。まず表紙が可愛すぎて興味を持ったんですが(;^_^A 烏川先生の前作は知りませんが、「くずクマさんとハチミツJK」でシロガネヒナ先生と組まれてたみたいですね(*^_^*)
おもしろそうと思ったのは少しくらいは共感したからなのかもしれません。「ネトカノ」は、Twit…じゃなかった、「ツインクラー」とリアルがかけ合わさったお話なのです。ほぼネタバレなので未読の方や苦手な方は遠慮してください。
登場人物
・天野隆盛(あまの りゅうせい)
篠州東高校2年で、生徒会では会計。この物語の主人公。ツインクラーヘビーユーザーで、朝起きたら秒でツインクラー開いてるあたり、廃人臭はします。
・月見里林檎(やまなし りんご)
2年で、副会長。氷の姫(ツンドラプリンセス)という2つ名を持つ。生徒会一の美少女(天野談)。天野とは過去に何かあったようで顔を合わせれば喧嘩ばかり…しかしツンデレさん。こころちゃんと親友。
・花咲こころ(はなさき こころ)
2年で、庶務。笑顔の天使(スマイリーエンジェル)という2つ名を持つ。紅茶に詳しい。おっちょこちょいな天然なのか冒頭でやらかしてますねーいや、全体的にやらかしてるな。
・鳥田真希(とりた まき)
3年で、生徒会長。完璧なる女王(パーフェクトクイーン)という2つ名を持つ。モデル並みの体型で、校内にはファンクラブが存在するほど。話し方にあんまり女王感はないかなと思うんですが…
・春風亜衣(はるかぜ あい)
1年生で、書記。白の救世主(ホワイトセイバー)という2つ名を持つ。校内には信者が存在する。あんまりしゃべらないが、かわいさにおいては破壊力がすごいと思う。
・田辺
サッカー部員で隆盛の友人。2回しか出てこない。
・小林
帰宅部で毎日のように塾に通うクールな努力家。1回しか出てこない。
全体あらすじ(公式より)
僕、天野隆盛(あまのりゅうせい)は生徒会の仕事とSNSばっかりする日々を過ごしていた。だけど気づくとクラスの友人がみんなリア充に!
……まずい、このままじゃ一人だけ取り残されしまう!
焦った僕は【急募!! 彼女のふりをしてくれる人!】なんて必死過ぎる投稿をしてしまうが、運良く協力してくれる相手を発見!
ニセの恋人関係もなんだか楽しい! なんて思っていたら、投稿された画像に何やら見たことのあるものが――。
あれ? この子、生徒会メンバーの誰かなんじゃ?
ネット彼女の正体を探っていくうちに、美少女たちの現実では見れない素顔が次々と明らかに。
女の子の本心はネット上にある? 新感覚ギャップ萌えラブコメ開幕!
↑公式の力の入れ方がすごい…圧倒されますね
あらすじ(自作)
内申点目当てで入った生徒会。全員2つ名を持つような学校の中心人物ともいうべき女子生徒たち(美少女)。この中で青春するとか難すぎ!?
第一話『#ネット恋愛 #同級生』 あらすじ
隆盛のリア友である田辺・小林に彼女ができていたことが発覚。
【急募!!彼女のふりをしてくれる人!リア友たちをぎゃふんと言わせたいので、SNSの中でだけ誰か僕と恋人のふりをしてください。もうほんとよろしくお願いします……!】
という必死過ぎるツイート…じゃなくて、つぶやき(?)を。すると「アカネ」というユーザーからDMが!!
偽彼女として完璧で、友達としての関係も良好な2人。しかし天野が勘違いをしてこころに「アカネは実は恋人ではない」ということを打ち明けてしまう。しかもたまたま後ろで聞いていた林檎にも知られてしまった。
「黙っててあげるから私の言うこと何でも聞きなさいっ!」
→犬になりました。
ある日生徒会の仕事で集まった3人(隆盛・林檎・こころ)。こころが友達の証として(なぜか)ふてぶてしい黒猫のぬいぐるみ「ウォーカー君」を2人にプレゼントする。
そのことがきっかけでアカネが林檎かこころのどちらかということが発覚した。なぜならアカネがツインクラーにアップしたチーズケーキの写真にウォーカー君が写りこんでいたからである。そこで隆盛はどっちが本当のアカネなのかを探ることにした。
第一話感想
林檎ちゃんのツンデレが…!可愛い…!そしてアカネさん怪しい… 怪しすぎる!!
まずね、田辺と小林に彼女がいたことをツインクラーで知った時点で友達じゃないでしょ…「おい僕知らないんだけど!?」ってなるはず。その後「僕たち友達じゃなかったの?もう友達じゃない!絶交だ!!」ってな…ならないですね、はい。
林檎ちゃんはツンデレさんだけどこころちゃんがみんなへの愛と同じ感じで天野くんに対して接してるわけじゃなさそうだからこころちゃんも策士だなぁ。
そんなネット上の人が実はリアルで知り合いでしたとか何回もないから!!どんな確率だよ!!と思うので、これはアカネさんが望んでやったことだと信じたい。
第二話『#マイエンジェル #ゾンビ』あらすじ
例のチーズケーキ屋さんを生徒会内で話題に出すことでどちらがアカネなのかを探ろうと試みた隆盛。そしてSNSの話題に持っていく。しかし2人とも怪しく、あまり手掛かりはつかめなかった。
ある日隆盛はこころに呼び出された。まあ、告白なわけないよね(笑) こころは「実はゾンビワールド・オンライン(略:ZW)というゾンビゲームが趣味だ」ということを打ち明けた。それで趣味が合う人と仲良くなりたいからツインクラーを始めたいんだと。アカウント名は「ココ」。[ちなみに今更ですが隆盛のアカウント名は「漆星(うるぼし)」です。]
なんと隆盛もZWをやっているため、今度一緒にゲームを(こころの家で)一緒にやる約束を交わした。
一緒にZWをやっていたのだが・・・
「ドアタマかちわってやるぜぃ!」「天野君の獲物いっただきぃ!死にさらせぇ!きゃははははっ!」
そこには豹変したこころの姿があった。彼女はゾンビゲームをしているとき、つい興奮して過激な発言をしてしまうのだが、実はゲーム実況者「ココ」として活動していたりもする。※ちなみにこの辺では花咲さんのおぱんつが見られるよ!!
後日またこころと隆盛はZWを一緒に(通話で)やってるのだがそれは別の話。
そんな楽しい日々を送っていたのだが、隆盛は「シロウサギ」というアカウントを見つけてしまう。それは林檎のアカウントだった。
第二話感想
不意打ちの春風ちゃんに思わずやられそうになりました。↓このかわいさはまさに天使。シロガネヒナ先生ありがとうございます。
こころちゃんの残虐ボイスはなぜかすごい脳内再生できるんだよねーかわいい。きゃはははっ!
裏垢の定義って難しいよね。私は別にただのオタ垢で雑多だったから日常ツイートとか普通にしてたんですけど、別にリアルの人も知ってましたし。
いやしかし自分の家でゲームするのにかわいいワンピース着ておしゃれして迎えに来てくれるこころちゃん最高。
第三話『#ツンドラプリンセス #ネトデレ』あらすじ
2年前の林檎と隆盛の話から。
「リンゴ」というツインクラーユーザーとかなり仲良くなり、リアルで会うことになった。
「リンゴ」が実は同じ中学で同じ学年で1組の「月見里林檎」だった。林檎は「漆星」が同じ中学で同じ学年で5組の「天野隆盛」ということを知っていたが、隆盛は全く気付いていなかった。
「私、本当はアニメもゲームもそんなに好きじゃないのよ。ネットの人に好かれようと思って適当に合わせてただけ。だからその話をするのは面倒なの。」「イケメンが釣れるかなって思って。でもあんたみたいなのが釣れちゃってとんだ時間の無駄だったわ。」
この出来事で隆盛はネットで仲良くなった相手でもリアルで会えばそれが壊れてしまうかもしれない。所詮現実とはそういうものなのだと、学んだのだった。
「シロウサギ」のアカウントをのぞいていると、「R君が好き」、林檎が「男子にされるときゅんとくる行動」という情報をゲット。
隆盛はさっそく嫌がらせのつもりで林檎に「男子にされるときゅんとくる行動」を実践してみる。するとシロウサギは「R君がすごく親切にしてくれたの!王子様みたいだった!!」「R君にきゅんとくる行動されちゃった!」などとつぶやいていた。
少し察しはよいが少し鈍感主人公の隆盛はR君をイケメンの竜胆君と思ってスルーしていた。
ある日林檎から「ねえちょっと頼みたいことがあるんだけど」とアイン(LINEじゃないよ)で連絡が。それはVチューバ―のシルフちゃんのイベントチケット争奪戦を手伝ってほしいとのこと。こころもシルフちゃんを好きだということが判明し、3人で参戦。しかし結果は惨敗だった。
2人のどちらがアカネなのかさっぱりわからなくなった隆盛。
「……アカネ探しは、やめだ。二人を探るような真似はもうしない。」
第三話感想
おいリンゴ!嘘ついてただろ!(髪をいじりながらという表記が。)
なるほどそこで好きになっちゃったのかーそうかーそれはしょうがないね。
タイトルの「ネトデレ」には納得。林檎ちゃん天野君に見られてるって知らないもんね、そうだよね。こころちゃんは見られてるのわかってるよね!?
それにしてもこの章アカネ出てこなさすぎww
第四話『#お泊り会 #告白』あらすじ
チケットを取り逃したシルフちゃんイベントは某動画サイト*1で生放送される。林檎は隆盛に「一緒に自分の家で観よう」と誘ったのだが…誤ってこころと隆盛とのグループアインに話しかけてしまいました(SNSあるある!!)その後林檎はツインクラーで荒れていたのだがそれを見た隆盛はまたもや勘違いしてスルーしていました(白目)。
2時間のイベントが終わり、汗でべとべとになったとお風呂に入る林檎とこころ。覗かないようにと手足を縛られる隆盛だったが、トイレに行きたくなってしまう。飛び跳ねてトイレまでたどり着いたはいいものの、ドアを開けようとして隣のお風呂場に突っ込んでしまった。
「あ、ああ天野君。えっとその…さすがにちょっと恥ずかしいかな」
「……」「出てけぇええええええええええええ!!」
ボコボコにされる隆盛であった。
お泊り会定番の恋バナになった。こころと林檎は2人とも片思いの人がいるらしい。
≪アカネ、偽物でもふりでもなく、僕と付き合ってください≫
≪いいよ≫≪ただし、現実でわたしのこと見つけられたらね≫
物語は新たなステージへと進んでゆく。
第四話感想
林檎ちゃん(読者には)バレバレですよー ツンデレさんかわいい(何回目だよ)
お風呂はサービスシーン。いやー読者サービスありがとうございます烏川先生、シロガネヒナ先生(2回目)。
特典小説
甘いもので釣れてしまう春風ちゃん。かわいい。
全体感想
読みごたえがありました。伏線が結構わかりやすくて、2回目に読んだときにすごい「ほんとだ」ってなりました。林檎ちゃんの性格上、現実にありえなさすぎる話というわけでもなく、特にTwitterユーザーには共感できる部分もあったのではないかと思います。「Twinkle」って「きらきら」って意味だそうですね。
あとがき
初めてのブログであらすじと感想のバランスが悪かったりと読みにくい部分もあるかと思いますがここまで読んでくださった方はありがとうございました!
*1:*^^*